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鈴木 喜雄; 西田 明美; 鵜沢 憲; 中島 憲宏
計算工学講演会論文集(CD-ROM), 17, 4 Pages, 2012/05
原子力施設全体規模の耐震シミュレーションから得られる結果を評価し、実事象を推定することを目的とし、V&Vの研究開発を実施している。本研究では、原子力施設全体の耐震シミュレーションにこれまで広く用いられてきたビームモデルでの解析と、われわれが研究開発してきた、複数部品(ソリッドモデル)を組み立てて解析可能な組立構造解析の結果を比較するために、ビームモデルの一部を組立構造解析に置き換えて解析するズーミング解析を行えるツールを試作した。本システムを、さまざまな断面を持つ片持ち梁モデルへ適用し、システムが正しく動作することを確認した。
永武 拓; 高瀬 和之
no journal, ,
過酷時の原子炉内熱流動解析を行う場合、水・蒸気に加え燃料棒等の構造物と流体間の熱伝達を考慮した、熱構造連成混相流解析手法の構築が必要である。この混相流数値解析において、ポアソンソルバーは計算負荷の大きい部分であり、この計算負荷軽減のためにさまざまな前処理法が考案されている。本研究ではGPUによる混相流解析手法の開発にあたり、前処理法として広く用いられており、高い収束安定性が期待できるILU分解に着目して計算負荷軽減のための研究を実施した。本手法はGPUが不得意とする逐次処理が必要となるため、GPU向けのアルゴリズムを新たに考案し、収束安定性や計算負荷軽減効果についての検討を行った。
木野 千晶; 渡辺 正*; 西田 明美; 武宮 博
no journal, ,
地震時における原子力施設内のさまざまな流動現象は原子力施設の地震時挙動に大きな影響を及ぼす可能性がある。流体効果を考慮することで、より精緻な耐震安全性評価を可能とするため、現在、構造解析機能のみを有する3次元仮想振動台にImmersed Boundary法を用いた流体・構造連成解析機能の実装を進めている。今回、開発中の流体・構造連成解析機能の解析精度を検証するため、基本的な流体構造連成問題の一つである流れ方向強制振動円柱の流動解析に適用した。その結果、実験結果とよく一致することを確認した。